Thursday, January 11, 2007

睡眠障害

慢性的な不眠症には認知行動療法が有効 慢性的な不眠症のある高齢者には、睡眠薬よりも認知行動療法(CBT)の方が優れた結果が期待できることが、ノルウェー睡眠障害コンピテンスセンターのBorge Sivertsen博士らの研究によって明らかになり、米国医師会誌「JAMA」6月28日号に掲載された。米国立睡眠財団(NSF)によると、米国人の6割が週2?3日以上の不眠があると訴えており、25%の人が少なくとも年1回睡眠薬を利用するという。酒石酸ゾルピデム(Ambien、日本での商品名:マイスリー)などの処方睡眠薬は、短期間の睡眠障害には有効だが、服用を続けると耐性がつき、効果が損なわれると米Hackensack大学(ニュージャージー州)医療センター睡眠覚醒障害研究所のSusan Zafarlotfi博士は述べている。今回の研究では、3カ月以上不眠症が続く55歳以上の46人を対象とした。18人は、週1回、計6回の個人面接によるCBTを受け、リラックスする方法や睡眠環境をコントロールし刺激を減少する方法、睡眠時間を制限し夜眠りにつきやすくする方法などの情報を提供された。16人は毎晩7.5mgのゾピクロン(日本での商品名:アモバン)を6週間服用し、残り12人はプラセボ(偽薬)を服用した。6週間目に結果を評価し、さらに6カ月目にも各群の比較を行った。6カ月後、CBT群は「睡眠効率」が81.4%から90.1%に上がったが、ゾピクロン群は82.3%から81.9%に減少した。睡眠時間は各群に差がみられなかったが、CBT群はほかの2群に比べ、徐波睡眠(深い眠り)の時間が長く、夜間覚醒の回数も少なかったという。Siversten氏とZafarlotfi氏はともに、短期の不眠症には薬物療法も有効だと認めている。しかし、睡眠薬は松葉杖のようなもので、いずれ自分の脚で立てるよう訓練しなければならず、CBTがその助けになるという。Siversten氏によると、眠れないときはベッドから出て、眠気を感じるまで何か刺激の少ない活動をするのがよく、週末を含め毎日同じ時間に起床することや昼寝をしないことも重要だという。また、就寝前数時間にはアルコール、カフェイン、ニコチンを避けることが望ましい。  HealthDayNews
posted by nozo 睡眠障害

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